「三輪山は 水張り田 に影映し 豊穣の気を 大和に発す」 「山の気は 天に上りて 雲となり 水無月の田に 水満たしゆく」 なぜ梅雨時期なのに「 水無月」というかといえば。無に漢字の鵡の意味はなく、「の」を意味し、「水の…
歌人前川佐美雄が「春霞いよよ濃くなる真昼間のなにも見えねば大和と思へ」と歌ったように 大和の3月4月は 春霞にすべてのけしきがおぼろになります。 猛春と いうべきほどの 大和かな 菜の花色に 萌えたちてゐる (根本 幸夫…
三輪山の頂よりか雲湧きて大和の空を覆ひつくしぬ 雪の残り杉葉凍れる三輪の道二月の風に押されて登る 磐座の杉の葉先のたまゆらも凍りてをりぬ三輪の山頂 素足にて落ち葉を踏めばさくさくと霜柱つぶれる三輪の道行く 凍りたる三輪山…